第16回日本血液疾患免疫療法学会 学術集会開催にあたって
「Exploring SDGs in Immunotherapy」
第16回日本血液疾患免疫療法学会学術集会 会長 金子 新
京都大学 iPS細胞研究所 教授
筑波大学トランスボーダー医学研究センター 教授
皆様に於かれましては、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。この度、第16 回日本血液疾患免疫療法学会 学術集会の会長を拝命し、2024 年 7 月 26 日(金)および 27 日(土)の2日間、京都大学百周年時計台記念館にて開催することとなりました。
本学術集会のテーマは、Exploring SDGs in Immunotherapyです。SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略で、国連が掲げる2030年までに達成すべき17の目標です。免疫療法は、SDGsの中でも特に第3の目標である「すべての人に健康と福祉を」に直接関係する分野ですが、本学術集会では、免疫療法の学術的な側面だけでなく、社会的な側面、特に「すべての人」に着目し、免疫療法の継続性と普及性にも目を向け、SDGsの達成に向けてどのように貢献できるかを探求することを目指しております。
本学術集会では、血液疾患における免疫療法の最先端の研究や臨床応用について、国内外の著名な研究者や医師にご講演いただきます。特に、基調講演といたしまして、ペンシルベニア大学のCarl H. June先生とサンラファエレ科学研究所のChiara Bonini先生をお迎えすることになりました。June先生は、CAR-T細胞治療のパイオニアとして世界的に有名な方で、Bonini先生は、造血幹細胞移植や遺伝子治療の分野で優れた業績をあげている方です。両先生から、免疫療法の最前線の話を聞くことができるのは、本学術集会の大きな見どころとなることでしょう。
本学術集会の開催はオンサイトとなります。5年ぶりの完全オンサイト開催となりますので、できるだけ多くの方に会場にお越しいただき、直接交流していただきたいと思っております。
最後になりますが、本学術集会の成功には、皆様のご参加とご協力が不可欠です。どうぞ、多くの方にご参加いただき、免疫療法の研究や臨床に関心のある方々との交流を深めていただきたいと思います。本学術集会が、皆様の研究や臨床にとって有意義なものとなることを心から願っております。どうぞよろしくお願いいたします。